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KNOPPIX6.2でDropbox

Saturday, July 31st, 2010

なくてはならないDropbox

ThinkpadX40にKNOPPIX6.2をインストールしてから、まずトラックポイントの中ボタンスクロールを設定した。次にFlashplayerをインストールした。3番目にやったのが、Dropboxのインストールだ。

Dropboxというのは、複数のパソコンやOSのあいだで同一のフォルダを共有できるツールだ。一つのパソコンでDropboxのフォルダに何か変更を加えると、インターネットに接続を通じてほかのパソコンのDropboxフォルダが同期される。

たとえば職場と自宅で同じファイルを使って作業している場合、両方のパソコンにDropboxをインストールしておけば、そのファイルをノートパソコンやUSBメモリで持ち運ぶ必要がなくなる。職場のパソコン[1]のDropboxフォルダに保存したファイルは、自宅のパソコンのDropboxフォルダから取り出すことができる。インターネットに接続している自分のパソコンであれば、どのパソコンでも同じファイルの入ったDropboxフォルダを開くことができるのだ。さらに、dropbox.comにアクセスすれば、Dropboxがインストールされていないパソコンからでも自分のDropboxフォルダを開くことができる。

WindowsパソコンでのDropboxのインストールと使い方は、ほとんど直感的にできる。アカウントを作ると、無料で2GBのフォルダが使えるようになる。ほかのユーザからの紹介で登録した場合は、250MB容量を増やしてもらえる。紹介したユーザの容量も増える。下のリンクはわたしからの紹介だ。まだ使っていない人がいたら、ここからアカウントを作ってDropboxをインストールしてみませんか。

Welcome to Dropbox!


リンクからDropboxをインストールしてくださった方、ありがとうございました。Happy syncing! (追記 2010年8月9日)

KNOPPIXにDropboxをインストール


以下の記述については、修正しなくてはならない箇所が多いので、次回の記事で簡潔にまとめ直すことにしたい。(追記 2010年8月2日)

DropboxにはLinux版もある。UbuntuとFedoraなら、専用のインストールファイルがあるので簡単そうだ。KNOPPIXでは、多少手間はかかったが、以下のようにインストールすることができた。

1.dropbox.pyのダウンロード

~$ wget –no-check-certificate https://www.dropbox.com/download?dl=packages/dropbox.py

かならずしもwgetコマンドでダウンロードしなければならないわけではない。とにかくdropbox.pyをダウンロードすればよい。検索すればdropbox.comで見つかる。同じような機能で別の名前のついたpyファイルを試してみるのもいいかもしれない。ともかくdropbox.pyをダウンロードして、ホームディレクトリ/home/knoppixに保存した。

2.dropbox.pyの属性変更

~$ chmod 755 dropbox.py

dropbox.pyをdropboxコマンドとして使うために、実行可能にした。下のlsコマンドでchmodコマンド前後での属性の変化を確認しておくとよい。

~$ ls -l dropbox.py

3.dropbox.pyをdropboxコマンドに変更 [修正a]

~$ su
~# mv dropbox.py /usr/local/bin/dropbox

ホームディレクトリのdropbox.pyファイルを/usr/local/binディレクトリへ移動し、さらにファイル名をdropboxに変更している。これがdropboxコマンドだ。保存場所は、必ずしも/usr/local/binである必要はない。コマンドのオプションを確認しておこう。

~$ dropbox help

4.Dropboxのインストール

~$ dropbox start -i

これで小さなポップアップが開き、OKをクリックすると自動的にDropboxがダウンロードされて、下のような「Welcome to Dropbox」の画面が出る。

すでにDropboxのアカウントがあるものとしよう。次の画面では、登録したEmailアドレスとパスワードを入れる。次に2GB Freeを選ぶ。最終的に「That’s It!」の画面になるので、「I want to choose where to put my Dropbox folder」を選んで、Dropboxフォルダの保存場所を確認する。デフォルトで/home/knoppix/Dropboxになっていたので、OKで完了した。

いつのまにかインストールされたGNOMEのファイルマネージャNautilus 2.28.1が起動する。もしかすると端末にNautilus関連のエラーが出るかもしれないが、気にしなくてよい。端末のプロンプトは[Ctrl]+[c]で返ってくる。しばらく様子を見るつもりだが、NautilusはKNOPPIXの標準のアプリケーションではないので、慎重に扱った方がいい。ただでさえNautilusは重くて評判が悪い。端末からDropboxフォルダを操作するのにこしたことはない。Nautilusをアンインストールして、かわりにPCManファイルマネージャをNautilusのリンクをつけて使うという方法もあるようだが、PCManではDropboxの右クリックメニューが出ないかもしれない。

5.Dropboxの自動起動 [修正b]

# vi /etc/rc.local

viなどで/etc/rc.localファイルを編集し、末尾に次の一行を追加する。

/usr/local/bin/dropbox start

dropbox startだけでも動くはずだが、rc.localファイルにはコマンドのフルパスを書いておいた方がよろしいらしい。dropboxコマンドの保存場所によっては、行頭にsudoを付け足す必要がある。

以上の方法なら、たいていのDebian系のLinuxOSでも同じようにできそうだ。あらかじめpythonがインストールされていることを確認されたい。


^  職場のパソコン
職場のパソコンもさまざまだろうが、わたしの職場では、管理者の権限を侵さないかぎりで、自分のアカウントのカスタマイズが黙認されている。WindowsのパソコンでProgram Filesにアプリケーションをインストールするためには管理者の権限が必要だが、Dropboxはマイドキュメントみたいなところにもインストールできるのだ。ただし、管理者がその気になればパスワードなどを調べることもできるはずなので、あまり人に見られたくないものや重要なものを置くわけにはいかない。



修正点

KNOPPIXを再起動したら、Dropboxの様子が変化していた。

a^  ホームディレクトリにbinというディレクトリができて、その中にdropboxコマンドができている。下のようにパスが確認されたので、はじめに作った/usr/local/binのdropboxコマンドの方は削除してもだいじょうぶだ。

$ which dropbox
 
/home/knoppix/bin/dropbox

つまり、はじめから/home/knoppix/bin/dropboxを作るのがのぞましい。実は参考にした記事ではそうしていたのだが、ホームディレクトリにパスを通していいものか迷ってそうしなかった。

さらにホームディレクトリの隠しファイルを表示すると、.dropboxとか.dropbox-distとかいうディレクトリができている。何度か探したときにはたしかに存在しなかったのに、いつできたのだろう。

~$ ls -a

b^  このままでは自動起動もしないので、dropboxコマンドの新しいパスに合わせて、/etc/rc.localファイルを訂正しなくてはならない。

# vi /etc/rc.local
……
/home/knoppix/bin/dropbox start


* 自動起動については、パスを修正してもうまくいかないので、再検討しなければならない。(追記 2010年8月2日)



参考サイト


Dropbox for Linux
Dropbox Forums

dropbox.comi以外にもさまざまなサイトの記事を参考にした結果、この記事で紹介しているようなやり方になった。どこかにまったく同じ方法が書かれていたわけではない。したがって、おかしなことをやっている部分がほかにもあるかもしれない。参考にする人は気をつけてください。


2010年7月31日


Thinkpad X40の登板

Tuesday, July 27th, 2010

Oh, when the sun beats down and burns the tar up on the roof, and your shoes get so hot you wish your tired feet were fire-proof…
(“Under the Boardwalk” by K.Young-A.Resnick)
Lavie L LL750/2Dのダウン
午前中から室温が30℃を超えている。個人的に暑いのは我慢できる。問題はパソコンだ。KNOPPIX6.2をインストールしたNECのLavie L LL750/2Dは、起動するとすぐに画面が乱れるようになった。もともとこの問題のせいで実家で廃棄されたパソコンなのだ。ちょっと気温が上がったら、やっぱりいかれてしまった。これでは当分使い物にならない。

そうでなくても、Lavie L LL750/2DにKNOPPIX6.2をインストールして使うのはたいへんだった。なにしろ、インストールには何度も失敗する。アプリケーションは満足に動かない。ブラウザはフリーズする。それをなんとか動かすために、作業はなるべくコマンドモードでおこなった。そのおかげで、Linuxコマンドの世界に足を踏み入れることができた。これは、コマンドを使うことが自己目的化してしまうくらい楽しい世界だ。もしもKNOPPIXをインストールしたのがもう少しまともなパソコンだったら、わたしはいつまでたってもいくつかのGNOMEアプリケーションとインターネット・ブラウザしか使わずにいたことだろう。ThinkpadX40にインストールしたUbuntuでそうしているように。

X40の登板
このところほとんど使っていなかったもう一台のノートパソコンを使うときがきた。IBMのThinkpadX40だ。かつてはじめてノートパソコンを買ったとき、パソコンに詳しい友人が適当に1万円ほどのThinkpadをみつくろってくれたことがある。それときにノートパソコンといえばThinkpadというすりこみが成立したようだ。そのはじめてのThinkpadについては、機種名すらわからない。なかなかパソコンが使いこなせなくてしばらくほおっておいたら、いつのまにかカビがはえた。昨年Yahooオークションで買ったX40には、以下のように相当のお金を注ぎこんでいる。カビをはやすわけにはいかない。

X40関連の主な支出(諸費用込み)
X40 2371-KJ1 PenM/1.0GHz/20G/256M/XP 13,800円
IODATA SDD333-512M/EC SODIMM DDR PC2700 512MB 2,100円
Buffalo DN333-A1G/E SODIMM DDR PC2700 1GB 4,300円
Wakamatsu ZIFコネクタ 4,200円
TOSHIBA MK8025GAL(80GB) 8,900円
ウルトラベースX4 + CD-RW/DVD + 外付けFDD 7,900円
セカンドHDDアダプター 3,100円
WESTERN DIGITAL WD3200BEVT (320GB) 6,300円

合計    50,600円

X40とウルトラベース
X40自体は安く入手できる。古い機種だからというだけでなく、1.8インチというHDDの規格に問題があるからだ。それ以外は申し分ないので、割り切って使えばよい。X40という機種に特別な思い入れがあるわけではない。たとえばHDDをSSDに換装するくらいなら、その分の予算で2.5インチHDDの機種を選んだ方がいいと思う。

ウルトラベースにも一長一短がある。せっかくX40はスリムで軽量なのに、ウルトラベースをつけたら台無しだ。わたしはウルトラベースにセカンドHDDを入れている。マルチブートにするのに、セカンドHDDにほかのOSをインストールするのが一番楽そうだったのだ。しかし、ウルトラベースをつけて持ち歩くのは重くてかなわない。

このX40とウルトラベースをせいぜい活用して、まずはKNOPPIX6.2をインストールしてみよう。


2010年7月27日 ▲ 


TeraPadの文字カウント

Saturday, July 10th, 2010

このブログの記事の原稿は、たいていWindowsXPのデスクトップパソコンから、TeraPadというテキストエディタで書いている。以前WindowsでVIMを使おうという記事を書いたが、とっくに挫折した。

TeraPadには編集モードというものがあって、プログラムを書くときに便利そうだ。わたしはプログラムが書けない。このWordPressのブログはXHTMLやCSSに準拠しているが、わたしにはヘッダーやスタイルシートを編集する権限がない。しかし、記事内にタグを貼りつけるだけでも、HTMLモードにするとタグが色つきで表示されるので、たいへん見やすくなる。

TeraPadに文字カウントが必要になったので、それらしいツールをインストールした。

DELL OptiPlex GX270 Small Desktop
Windows XP Professional SP3
  ・TeraPad 0.91
     ・WideStrCounter 0.07
     ・文字列カウント For TeraPad 1.0
         ・mfc70.dll
         ・msvcr70.dll

WideStrCounterのインストール

1.ダウンロードしたフォルダごと、ProgramFilesのTeraPadのフォルダに入れる。
ほかの場所でもかまわない。

2.TeraPadの[ツール]>[ツールの設定]>[追加]から、[ツールの編集]を開いて設定する。

(1) 「名前」は、「文字カウント(&W)」とつけた。
名前に(&W)をつけると、ツールメニュー([Alt]+t)からショートカットキー(w)で文字カウントが実行できるようになる。

(2) 「実行ファイル」は、エクスプローラ画面からWSC.exeを選ぶ。

(3) 「コマンドラインパラメータ」は、「/m」にした。
ここに何かオプションを入れておかないと、文字数がカウントされない。

それ以外は設定しなくても使用できる。

文字列カウント For TeraPadのインストール

1.ダウンロードしたフォルダごと、ProgramFilesのTeraPadのフォルダに入れる。
ほかの場所でもかまわない。

2.TeraPadの[ツール]>[ツールの設定]>[追加]から、[ツールの編集]を開いて設定する。

(1) 「名前」は、「文字列カウント(&Q)」とつけた。
(&Q)は、WideStrCounterの設定の応用。

(2) 「実行ファイル」は、エクスプローラ画面からTeraCount.exeを選ぶ。

それ以外の設定は必要ない。

3.これでエラーが表示される場合、おそらくDLLファイルをインストールしなければならない。

(1) 次のメッセージが出たら、mfc70.dllをインストールする。

MFC70.DLLが見つからなかったため、このアプリケーションを開始できませんでした。アプリケーションをインストールし直すとこの問題は解決される場合があります。

このことはREADMEにも書かれている。ただし、作者ホームページのリンクが切れているので、mfc70.dllを自分でさがさなければならない。ダウンロードしたmfc70.dllによっては、次のエラーメッセージが表示されるかもしれない。

アプリケーションまたはDLL C:¥WINDOWS¥system32¥MFC70.DLLは正しいWindowsイメージではありません。これをインストールディスクのファイルと照合してください。

dll-files.comからダウンロードしたDLLファイルでやったらうまくいった。

ダウンロードしたファイルを解凍してmfc70.dllを取り出し、C:¥WINDOWS¥system32に入れる。
¥マークは全角で代用している。Windowsの再起動はしなくてもだいじょうぶだった。

(2) 次のメッセージが出たら、msvcr70.dllを同じようにインストールする。

MSVCR70.dllが見つからなかったため、このアプリケーションを開始できませんでした。アプリケーションをインストールし直すとこの問題は解決される場合があります。


2010年7月10日 ▲ 


Network Managerアプレット

Monday, June 28th, 2010

KNOPPIXをインストールしたノートパソコン、NEC LaVie L LL750/2Dは、実家で廃棄処分になろうとしていたのを引き取ったものだ。たまに里帰りしたときには、ノートパソコンらしく、無線LANでインターネットに接続している。

無線LANルータ: BUFFALO WZR2-G300N
Windows XP SP3 「ワイヤレスネットワーク接続」
KNOPPIX 6.2 「Network Manager アプレット 0.7.1」

WEPとWPA2

今回、実家の無線LANの暗号化方式がWEPになっていることにはじめて気がついた。WEPだと、バッファローAirStationのボタン一つで手軽に接続設定ができるのだが、暗号が簡単に破られてしまうらしい。そんなうかつな設定をしたのはもちろんわたしだ。すみやかにWPA2(AES)に設定しなおすことにしよう。(「WEP?AES?暗号化で無線LANを安全に使うには」)

実家で無線LAN接続をしているパソコンは、 WindowsXPのThinkPadX31だ。「クライアントマネージャ」というAirStationの接続ツールではどうしてもルータに接続できなかったので、「クライアントマネージャ」をアンインストールして、手動で接続した。(「Windows XP標準のワイヤレスネットワーク接続を使用して無線接続する方法」)それも、もともと設定したパスワードではなく、63文字に変換されたのを入力することで、ようやくつながった。無線LANルータのファームウェアを更新しないでやったのがまずかったのかもしれない。

KNOPPIXのLaVie L LL750/2Dも、Network Managerアプレットで同じようにして接続した。

コンソールモードでのネットワーク接続

もうひとつ無線LANで困惑したのは、KNOPPIXのコンソールモードでインターネットにつながらないということだ。Network Managerアプレットに頼らずにコマンドラインから接続すればいいということなのだろうか。この問題は、さんざん試行錯誤したあげく、コマンドラインからネットワークに接続するという目標が結局達成されないまま、次のようにしてあっけなく解決した。

コンソールモードでもネットワークに接続する方法:
1.タスクトレイでNetwork Managerアプレットのアイコンを右クリック
2.Edit Connections
3.Edit
4.Available to all users
5.Apply

この解決法は、Debianのフォーラムで見つかった。世の中には同じことで悩む人がいるものだ。

[Solved] Console version of Network Manager?

My wireless works without issue with network manager. However I notice that it seems to be a gui only app. That is, when i stop the display manager my laptop loses internet connectivity. The NetworkManager service is still running.
is there a commandline method of using the NetworkManager settings to start the wireless connetion?
(post by milomak 2010-02-14 Debian User Forum)

Mr.Debianが、次のように万人の悩みを見事に解決してくれた。Mr.Debianというのは、敬愛の気持ちをこめてわたしがつけたあだ名だ。これでは検索しても見つからなかったわけだ。

Re: Console version of Network Manager?

Actually if it’s set up right the connection stays up when the user logs out, in fact is initiated before the user has even logged in. This doesn’t apply to Lenny btw but in the version in Squeeze/Sid there are big improvements, so now you can just set the connection profile so that it’s available to any user and then it doesn’t matter if you’re logged in or not.
(post by julian67 2010-02-15 Debian User Forum)

ログのバグ

実は、network-manager0.7.1-2で無線LAN接続をすると、たいして重要ではなさそうな何種類かのメッセージでKNOPPIXのログがあふれかえってしまうということがわかった。この問題を解決するには、Network Managerをアップデートするか、Network Manager以外の方法で無線LAN接続するのが手っ取り早いらしい。しかし、KNOPPIXでパッケージをアップデートしようとすると面倒なことになる可能性が高いし、コマンドラインからのネットワーク接続にはまだ成功していないので、当分このNetwork Managerを使い続けることになりそうだ。

Mr.Debianによれば、Network Managerの0.7というバージョンは、それまでとくらべればかなり改善されているのだそうだ。KNOPPIX6.2のパッケージはDebianのLennyというバージョンと同一のことが多いが*、Network Managerに関してはLennyの0.6.6-3から少しバージョンアップされている。ひょっとしたら、すんなり0.8にバージョンアップできるかもしれない。

* HardInfo (System Profiler and Benchmark) というアプリケーションで確認すると、KNOPPIX6.2のOSディストリビューションは、Debian GNU/Linux squeeze/sidとなっている。つまり、lennyではなくsidがベースのようだ。


network-managerのバージョンアップ

network-managerは、0.7.1-2から0.8-1にバージョンアップすることができた。いくつかのパッケージのインストールやアップグレードが同時に行われたが、なんのトラブルもなかった。

NetworkManagerアプレットについては0.7.1のままだ。そのシステム用のパッケージ名からして、結局わからなかった。端末でapt-cache search nm-appletとすると表示されるnetwork-manager-gnomeのことなのかもしれない。しかし、network-manager-gnomeは、libfontconfig1というパッケージとの依存関係でアップグレードができなかった。

そういうときに、libfontconfig1をまずアップグレードして、それからnetwork-manager-gnomeをアップグレートしようなどと考えると、依存関係の解決されないパッケージが芋づる式に出てきて収拾がつかなくなるおそれがある。これまでに何度も同じ失敗をした。システムのバックアップをとって元の状態にかんたんに戻せるようにしてあるなら別だが、そうでなければここでやめておくのが無難だ。

追記 2010年7月4日   

2010年6月28日 ▲ 


KNOPPIXの時刻合わせ

Thursday, June 17th, 2010

HDDにインストールして間もないKNOPPIX6.2のXウィンドウのタスクバーに表示される時計が、気づいたときには半日くらいずれていた。日付は合っているのにどうしてこんなに遅れたのだろうと思いながらそのままにしてあったのを、ようやく合わせることにした。

ntpdateのインストール

まず、インターネットで検索して、やり方を調べなければならない。ほかのディストリビューションと共通したやり方が見つかった。ntpdateというコマンドで手動で合わせるのが手っ取り早そうだ。しかし、whichコマンドで探してみると、ntpdateがない。インストールされていないようだ。自動的に時刻を調整するntpdというデーモンも見あたらない。ということは、KNOPPIXには時刻を合わせる別のやり方があるのだろうか。さっぱり見当がつかないので、apt-getコマンドでntpdateをインストールすることにした。

# apt-get update
 
# apt-get install ntpdate

コンソールモードでapt-get update

じつは、Xウィンドウの端末でapt-get updateをおこなうと、パッケージリストの取得が完了できないことがある。これは、パソコンの性能の問題もあるかもしれない。パッケージリストのキャッシュの割り当てを増やすという設定もあるみたいなのだが、わたしはapt-getを実行するときに、端末ソフトでなくコンソールモードを使うことにしている。そうすると、少なくともパッケージリストの取得にかんしてはまったく問題がない。測定したわけではないが、スピードも端末より速く感じる。

LXDEの画面から、以下のようにランレベル2に切りかえて、apt-get updateとapt-get installをおこなう。init 2でなくても、3でも4でもいい。その場合、コンソールBへの切りかえは、[Alt]+[F3]や[Alt]+[F4]になる。

[Ctrl]+[Alt]+[F2]     ・・・ コンソールA
 
# init 2
 
[Alt]+[F2]           ・・・ コンソールB
 
# apt-get update 
 
# apt-get install ntpdate 
 
# init 5               ・・・ Xウィンドウ

見かけが同一のコンソール画面でも、AとBの実質はことなる。次のpsコマンドで、それぞれのプロンプトから、KNOPPIXのすべてのプロセスを表示させてみよう。psコマンドの結果をlessコマンドで表示したときは、[SPACE]キーでページを送り、qキーで閉じることができる。

# ps aux | less

プロセス数のちがいを確認しただけでも、コンソールBの軽さに納得がゆくのではないだろうか。コンソールAでは、Xが停止していないのだ。コンソールAからは、[Alt]+[F5]で、すぐにXウィンドウに復帰できる。起動していたソフトもそのままだ。次の比較も、おおざっぱなものだがわかりやすい。

# ps aux | grep x

こうして、apt-get updateとapt-get installで、めでたくntpdateをインストールすることができた。バージョンは1:4.2.2.p4+dfsg-2etch4だった。

時刻合わせ

まず、dateコマンドでKNOPPIXの時計を表示してみよう。

$ date

続いて、国内の代表的なNTPサーバを指定して、root権限で時刻を合わせる。

# ntpdate ntp.nict.jp

手動でKNOPPIXの時刻を合わせるのは、WindowsXPで時刻を合わせるのとくらべるとはるかに簡単だった。かつて、パソコンの電池が切れたのを放っておいたために、WindowsXPを起動するたびに時刻と年月日を合わせなくてはならなかったことがあるのだ。それともひょっとしたら、Windowsでもやろうと思えばコマンドプロンプトから同じようなことができるのだろうか。


ハードウェア時計の時刻合わせ

Linuxシステムには2種類の時計が使われている。1つは上にのべたシステムの時計(System Clock)で、もう1つはハードウェアの時計(Hardware Clock)と呼ばれるものだ。ハードウェア時計は、システムが起動していなくても電池で動いている。Knoppixを起動すると、ハードウェア時計に合わせてシステム時計が再開する。これがハードウェア時計の役割だ。システム時計を合わせたら、ハードウェア時計も合わせておこう。

hwclockというコマンドを用いるが、これはKNOPPIXにインストールされている。whichコマンドでパスが表示される。

$ which hwclock

root権限で、ハードウェア時計の現在時刻を確認してみよう。

# hwclock -r

続いて、ntpdateコマンドで正確に合わせておいたシステム時計に、ハードウェア時計を合わせる。utcオプションには、ハイフンが2個ついている。

# hwclock -w –utc

ハードウェア時計はどうしてもずれるので、期間をおいて何度か時刻合わせをする必要がある。時刻合わせを実行する前にadjustというオプションでhwclockコマンドを実行しておくと、ずれが補正されるようだ。くわしいことがhwclockのマニュアルページに書かれている。

9時間のずれ

もしもKNOPPIXの時計がきっかり9時間ずれているとしたら、時計がくるっているのではなく、UTC(協定世界時)の時刻が表示されているのだと考えられる。日本に在住していればタイムゾーンを東京に設定するが、そのローカルタイム(JST)はユニバーサルタイム(UTC)よりもちょうど9時間進んでいるのだ。時計の遅れを正確に確認しておかなかったので、もしかしたら自分のKNOPPIXはそうだったのではないかと思うだけだ。そのうちにどうせまた失敗をやらかしてKNOPPIXを再インストールすることになるだろうから、その時にチェックすることにしよう。

タイムゾーンの再設定が必要なら、次のようにすればできる。画面にしたがって、Asia, Tokyoを選べばよい。

# dpkg-reconfigure tzdata

KNOPPIXのログに記録される時刻は、システム時計によるものとハードウェア時計によるものとが混在している。デフォルトのハードウェア時計は、ローカルタイムのタイムゾーンにかかわらずUTCだ。/etc/default/rcSというファイルに設定が書かれている。UTC=yesという行のyesをnoに書きかえてローカルタイムにすることもできるが、UTCで問題はなさそうだ。

# vi /etc/default/rcS

UTC=yes

ハードウェア時計をUTCに設定しておくなら、hwclockコマンドでハードウェア時計を合わせるときに、utcのオプションをつけた方がよい。そうすることで、ログの日付や時刻がところどころで9時間逆戻りするという奇妙な現象を解消することができた。

更新 2010年6月20日   

2010年6月17日 ▲ 


KNOPPIX6.2にVNC接続 (SSH転送)

Sunday, June 13th, 2010

WindowsXPからKNOPPIX6.2にリモート接続する方法として、VNCというものがある。SSHが端末で操作するのに対して、VNCではKNOPPIXのXウィンドウが表示されて、マウスカーソルで操作することができる。ただ、VNCにはセキュリティ上の不安[1]がある。そこで、暗号化されているSSHのトンネルを使ってVNC接続をしてみよう。


環境
NEC LaVie L LL750/2D
KNOPPIX 6.2
無線LANルータによる有線接続
openssh-server 1:5.1p1-5
x11vnc 0.9.8-2

DELL OptiPlex GX270 Small Desktop
Windows XP Professional SP3
同じ無線LANルータによる有線接続
TeraTerm 4.66
TightVNC 1.3.10


手順
1.SSHのインストールと接続
2.VNCのインストールと接続
3.SSH転送によるVNC接続


1.SSHのインストールと接続

別の記事で紹介したので省略(「KNOPPIX6.2にSSH2リモート接続」)


2.VNCのインストールと接続

(1)TightVNCのインストール[Windows側]

ダウンロードページ(日本語): sourceforge.jp
ダウンロードファイル: tightvnc-1.3.10-setup.exe
ダウンロードページ(英語): tightvnc.com

英語のダウンロードページtightvnc.comにはベータ版が出ているが、わたしは日本語サイトsourceforge.jpから、tightvnc-1.3.10-setup.exeをダウンロードした。

インストールで難しいところはない。WindowsからKNOPPIXに接続する場合、必要なのはTightVNC Viewerだけなので、TightVNC Serverはインストールしなくてもいいかもしれない。

(2)x11vncのインストール[KNOPPIX側]

VNCサーバとなるx11vncは、KNOPPIX6.2にはじめからインストールされている。バージョンを確認しておこう。

$ dpkg -l x11vnc
.
ii x11vnc  0.9.8-2  VNC server to allow remote access to an existing X session.

apt-cacheコマンドでアップデートを確認すると0.9.9-1というバージョンが表示されるが、アップデートはしていない。新しいバージョンと依存関係のあるlibc6をはじめとするライブラリファイルも同時にアップデートしなければならないので、収拾がつかなくなる可能性が高いからだ。

(3)x11vncのパスワード設定[KNOPPIX側]

パスワードなしでx11vncを起動すると、警告が表示される。この警告を表示させないオプションもあるようだが、パスワードはぜひとも設定しておきたい。(「パスワードの作り方、Google方式」journal.mycom.co.jp)

$ x11vnc -storepasswd
.
Enter VNC password:
Verify password:
Write password to /home/knoppix/.vnc/passwd? [y]/n

パスワードの保存先を確認してくるので、yを入力すればよい。

/home/knoppix/.vnc/passwdファイルには、入力したパスワードがそのまま書き込まれるわけではない。ホームディレクトリからviで開いてみると、[noeol][変換済]と表示されており、意味不明な記号が書かれている。viを閉じるには、:qと入力して[Enter]キー。

~$ vi .vnc/passwd  

~/.vnc/passwdファイルのパーミッションも確認しておこう。ユーザknoppixだけに読み書きが許可されているはずだ。

~$ ls -l .vnc
.
-rw——- 1 knoppix knoppix  ……  passwd

(4)x11vncの起動[KNOPPIX側]

x11vncのコマンドでx11vncサーバが起動するが、パスワードを使用するオプションをつける場合、次のように入力することになる。

$ x11vnc -rfbauth /home/knoppix/.vnc/passwd
.
The VNC desktop is Microknoppix:0
PORT=5900

いくら待っても端末にプロンプトが返ってこないのは、異常ではない。この状態からx11vncを終了するには、Ctrlキー+Cキー。

端末が使いたかったら、もう一つ起動すればよい。psコマンドで、x11vncのプロセスを確認しておこう。

$ ps aux | grep x11vnc
.
knoppix 3573 …… x11vnc -rfbauth /home/knoppix/.vnc/passwd

3573という数字はx11vncのプロセス番号で、その都度変化する。この番号から、root権限のkillコマンドで、x11vncを強制終了することもできる。

# kill -9 [プロセス番号]

nmapコマンドで、vnc接続用のTCPポートが開いたことを確認しよう。

$ nmap localhost
.
5900/tcp open vnc

なお、デフォルトのnmapコマンドでは、TCPのポートが表示されている。vncやsshはTCPの通信規格なので、それらのサーバが起動していればこのコマンドで表示されるのだが、たとえばUDPのポート状況を確認するためには、別のオプションをつける必要がある。

(5)x11vncの自動起動[KNOPPIX側]

前回記事のsshと同じ要領で、x11vncも自動起動の設定ができる。/etc/rc.localの末尾に、次の一行を追加すればよい。改行を入れてはならない。sudoは必要ない。

/usr/bin/x11vnc -rfbauth /home/knoppix/.vnc/passwd -auth /home/knoppix/.Xauthority -display :0 -allow 192.168.**** -forever
.

-allow 192.168.****のアスタリスクの部分は、実際にはプライベートIPアドレスの数字が入っている。-allowは、特定のIPアドレスのクライアントからの接続だけを許可するという、強力なオプションだ。

-foreverオプションは、vnc接続を切断してもx11vncサーバが停止しなくなる。

-displayオプションは、なくても問題なさそうだが、起動がスムーズでまちがいがなくなる。

-authオプションは、エラーメッセージが出たときにその指示に従ってつけ足したものだ。

11xvncのオプションについては、manコマンドで長大なマニュアルページの解説を読むことができる。

$ man x11vnc

長いオプションを毎回入力するのはたしかに面倒なことだ。しかし、たいして必要がないのにx11vncの自動起動を設定しておくのは、セキュリティ上好ましいことではない。vnc接続をひと通りためして満足したら、行頭に#をつけてコメントアウトしておこう。

(6)オプション入力の省略[KNOPPIX側]

/etc/rc.localに頼らなくても、ユーザのホームディレクトリに.x11vncrcというファイルを作り、そこに必要なオプションを書いておけば、オプションを毎回入力する必要がなくなる。このことは、x11vncのマニュアルページの最初の方に書かれている。次のようにviで新規ファイルを作成し、そのまま編集する。

~$ vi .x11vncrc
.
i     ・・・ここから編集(挿入)モード
.
rfbauth /root/.vnc/passwd
auth /home/knoppix/.Xauthority
display :0
allow 192.168.****
forever
.
[Esc]   ・・・ここからコマンドモード
:wq

さきほど/etc/rc.localでは一行にまとめたオプションを、/home/knoppix/.x11vncrcではオプションごとに改行して書き出している。オプションの頭のハイフンは、つけてもつけなくてもよい。

これでVNCサーバが簡単に起動できるようになった。

$ x11vnc

なお、.x11vncrcファイルで設定したオプションを無効にしてx11vncを起動したいときには、端末でx11vncコマンドを入力するときに、-norcというオプションをつければよい。

(7)TightVNC接続[Windows側]

KNOPPIX側でx11vncが起動していることを確認した上で、TightVNC Viewerを起動する。

[VNC server]のボックスにKNOPPIXのローカル[グローバル]IPアドレスを入れて、[Connect]ボタンを押す。設定がうまくできていれば[Password]のボックスがあらわれるので、x11vncのパスワードを入力して[OK]する。すると、Microknoppix:0というウィンドウがあらわれ、KNOPPIXのXウィンドウの画面が表示される。


^ SSH転送によるVNC接続

(1)SSH転送の設定

まず、TeraTermを起動する。接続はキャンセルする。TeraTermVTのウィンドウのメニューの[設定]から[SSH転送]>[追加]で下の図のようなウィンドウが開くので、以下の要領で入力する。

[ローカルのポート]に入れる番号は、[ポート]に入れる番号と同じでいいみたいだ。

[リモート側ホスト]には、KNOPPIX自身のIPアドレスを入力する。x11vncサーバからみるとVNCサーバは同じマシンにあるので、自分自身を転送先アドレスにしてx11vnc用の5900番のポートに転送をおこなう、という意味の設定のようだ。

[ポート]には、x11vncを起動したときに表示されるポート番号を入れる。デフォルトで5900だ。ディスプレイ番号が0以外の場合、その数字をここに足さなければならないかもしれないのだが、x11vncは二重に起動したりしないかぎりディスプレイ番号が0になるので関係ない。

[OK]で、TeraTermVT以外のウィンドウを閉じる。

(2)設定の保存

以上の設定を、TeraTermVTのメニューの[設定]から[設定の保存]>[保存]で、TeratermフォルダのTERATERM.INIというファイルに保存する。

(3)SSH転送によるVNC接続

KNOPPIXにx11vncが起動しており、TightVNCの接続はしていないという状態を確認する。x11vncを起動するとき、もしも-allowオプションがあったら切っておくこと。さもないと-allowオプションの威力を思い知らされることになる。

x11vncは、sshのTeraTermVT端末から起動することもできる。しかし、そうすると端末にプロンプトが返ってこないので、x11vncを起動している間TeraTermVTが使えないことになり、それなりに不便だ。ssh転送を使うのならx11vncの自動起動は有効にしてもいいということにしよう。

まず、ssh接続していることを確認する。続いてTightVNC Viewerを起動して、vnc接続をする。

[VNC server]のボックスには、さきほど[SSH転送]で設定したのと同じKNOPPIX自身のIPアドレス127.0.0.1を入れる。ここで2(7)のようにKNOPIXのローカル[グローバル]IPアドレスを入力しても接続できるが、それではただのvnc接続になってしまう。くれぐれも注意したいところだ。

[Connect]をクリックして、x11vncのパスワードを入力すると、ssh経由のvnc接続がおこなわれる。

今後TightVNCだけで接続することはないだろうから、もしも/etc/rc.localや/home/knoppix/.x11vncrcに-allowオプションがあったら、次のように修正しておこう。なお、接続を許可するIPアドレスをコンマで追加することもできる。

-allow 127.0.0.1


注1 ^TightVNCのセキュリティ上の不安

TightVNCは、パスワードをDESという方式で暗号化して送信する。しかし、それ以外の通信内容は暗号化されない。したがって、インターネット上でTightVNC接続をおこなうことは危険をともなう。

How secure is TightVNC?

Although TightVNC encrypts VNC passwords sent over the net, the rest of the traffic is sent as is, unencrypted (for password encryption, VNC uses a DES-encrypted challenge-response scheme, where the password is limited by 8 characters, and the effective DES key length is 56 bits). So using TightVNC over the Internet can be a security risk.

「TightVNC Frequently Asked Questions」 tightvnc.com/faq.php

DESは今では多くの用途において安全ではないと見なされている。これは主に56ビットという鍵長が短すぎることに起因する。 … 近年、AES暗号に取って代わられた。

「DES(暗号)」ウィキペディア


参考サイト

「x11vnc: a VNC server for real X displays」 karlrunge.com/x11vnc/
「リモートのLinuxデスクトップをWindowsから操作する方法教えます」 builder.japan.zdnet.com(2010年3月8日)
「sshでポート・フォワーディングしてVNCを使う」 nhh.mo-blog.jp/ttt(2006年6月9日)
「Ubuntu7.04 にx11vncをインストールする」 チラシの裏にでも書いてろ な!(2007年9月22日)


2010年6月13日 ▲ 


KNOPPIX6.2にSSH2リモート接続

Sunday, June 6th, 2010

TeraTermというWindows用の端末ソフトを使って、HDDインストールしたKNOPPIX6.2にリモート接続することができた。WindowsXPとKNOPPIX6.2のパソコンは、ルータでつながっている。


注意
「ある痴れ者の日記」の記者は、パソコンのセキュリティについて十分な知識がありません。この記事を参考にする人の中にはパソコンにそれほど詳しくない方がいらっしゃると思いますが、SSHおよびパソコンのセキュリティについては、信頼できる情報元でじっくり調べるようにして下さい。リモートアクセス自体は簡単なものですが、セキュリティ上の危険が伴います。第三者がパソコンに侵入した場合、気づかないうちにデータを盗まれたり、ファイルが書きかえられてそれ以降もパソコンをコントロールされ、よそのパソコンに不法にアクセスする踏み台として利用されたりするようなことが起こりえます。つまり、他人にまで被害がおよぶ可能性もあるので、あらかじめ十分に調べて万全の対策をとって下さい。


環境
NEC LaVie L LL750/2D
KNOPPIX 6.2
無線LANルータによる有線接続
openssh-server 1:5.1p1-5

DELL OptiPlex GX270 Small Desktop
Windows XP Professional SP3
同じ無線LANルータによる有線接続
Tera Term 4.66


手順
A.KNOPPIX6.2の設定
1.必要なパッケージの確認
2.sshディレクトリの確認
3.鍵ファイルの生成
4.ファイルとディレクトリの属性変更
5.sshd_configの設定とsshの起動

.TeraTerm(WindowsXP)の設定
1.TeraTermのインストール
2.TeraTerm Menuの設定
3.SSH2リモート接続


A.KNOPPIX6.2の設定

1.必要なパッケージの確認

openssh-serverというパッケージにssh、sshdをはじめとする必要なファイルが含まれている。KNOPPIX6.2にはそれが最初からインストールされている。端末から次のようにしてバージョンを確認できる。

$ dpkg -l openssh-server
.
ii openssh-server 1:5.1p1-5 secure shell server, an rshd replacement

opensshの最新バージョンは5.5p1なので、アップデートするにこしたことはない。しかしapt-get upgradeではアップデートされなかったので、そのまま1:5.1p1-5を使うことにする。パッケージを個別にアップデートしようとすると、他のファイルとの依存関係の収拾がつかなくなってしまうからだ。OpenSSHの日本語サイトでバージョンアップの変更点に目を通しておく。古いバージョンでもセキュリティの重大な問題はなさそうだ。

2.sshディレクトリの確認

/etc/sshおよび/home/knoppix/.sshというディレクトリを確認する。

$ cd /etc/ssh
/etc/ssh$ ls
.
moduli  ssh_config  sshd_config

$ cd ~/
~$ ls -a
.

/home/knoppix/.ssh(~/.ssh)というディレクトリはまだ存在していないので、表示されなかった。

端末からmanコマンドで、sshやsshdのマニュアルを読むことができる。その中のFILESという項目に、関連するファイルについての説明がある。sshのマニュアルは、端末から次のようにして開く。開いたマニュアルページは、qのキーで閉じることができる。

$ man ssh

3.鍵ファイルの生成

鍵ファイルはユーザ権限で作る。

$ ssh-keygen
.
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/home/knoppix/.ssh/id_rsa):

保存場所をきかれるので、アドバイスされた通りに /home/knoppix/.ssh/id_rsa と打つ。すると、ホームディレクトリに.sshディレクトリが作られる。

Created directory ‘/home/knoppix/.ssh’.
Enter passphrase (empty for no passphrase):

さらにパスワードを入力するMcAfee「安全なパスワードの作り方」。shiremonoと入力してみたら、こんな風になった。

fingerprintもrandomartも、これからおこなう作業には関係がない。おもしろい図なので載せてみただけだ。鍵ファイルはTeraTermから生成することもできるようだが、端末でやるのが楽しい。パスワードによっては、アスキーアートみたいなものが生成されるのではないだろうか。なお、同じパスワードでssh-keygenをやり直してみると、その度ごとに異なる鍵ファイルが生成されて、randomartも変化する。

id_rasaがTeraTerm(クライアント)用の秘密鍵、Id_rsa.pubがKNOPPIX(サーバ)用の公開鍵になる。

~/.sshディレクトリの中身を確認してみよう。

$ cd ~/.ssh
~/.ssh$ ls
.
id_rsa  id_rsa.pub

秘密鍵のid_rsaファイルは、USBメモリなどでWindowsに移動して、適当な場所に保存する。KNOPPIXに残しておく必要はない。わたしはTeraTermをインストールしてできたteratermフォルダの中に、sshというフォルダを作って保存した[1]

公開鍵のid_rsa.pubは、authorized_keysという名前に変えて、同じ.sshディレクトリに保存する。id_rsa.pubファイルを残しておきたい場合、cpコマンドで次のようにする。残さなくてよければ(特に残しておく必要はない)、cpのかわりにmvコマンドを使えばよい。

~/.ssh$ cp id_rsa.pub authorized_keys

TeraTermで用いるSSH2という接続では、rsaではなくdsaという種類の鍵を使ってもよい。

dsaの鍵ペアは、次のようにして生成する。

$ ssh-keygen -t dsa

id_dsaをTeraTermの秘密鍵にする場合、id_dsa.pubをauthorized_keysにしなければならない。すでにid_rsaで作ったauthorized_keysファイルがあれば、次のようにして追加してもよい。

~/.ssh$ cat id_dsa.pub >> authorized_keys

4.ファイルとディレクトリの属性変更

authorized_keys(およびid_rsa.pub, id_dsa.pub)の属性(パーミッション)は、ユーザのみ読み書き可能にしておくことが望ましい(SSHD (8))。KNOPPIX6.2にはパスワードなしでログインできるので、意味がないという気がしてならないが、やっておくことにしよう。

まずls -lコマンドで属性を確認する。

~/.ssh$ ls -l
.
-rw-r–r– 1 knoppix knoppix …… authorized_keys
-rw-r–r– 1 knoppix knoppix …… id_dsa.pub
-rw-r–r– 1 knoppix knoppix …… id_rsa.pub

chmodコマンドで順に属性を変更する。

~/.ssh$ chmod 600 authorized_keys
~/.ssh$ chmod 600 id_dsa.pub
~/.ssh$ chmod 600 id_rsa.pub

.sshディレクトリについては、ユーザのみ読み書き実行を許可するのが望ましい。確認してみると、そうなっていた。

$ ls -al ~/
.
drwx—— 3 knoppix knoppix …… .ssh

さらに/home/knoppixのホームディレクトリを確認してみると、ユーザ以外には書き込み許可がなかったので、そのままにしておくことにする。

$ ls -l /home
.
drwxr-xr-x 33 knoppix knoppix …… knoppix

5.sshd_configの設定とsshの起動

設定ファイル/etc/ssh/sshd_configをroot権限で開いて設定をおこなう。

端末のままviで編集するには次の通り。

$ sudo vi /etc/ssh/sshd_config

コマンドモード
:set nu       行番号を表示。
a(またはA,i,I)  編集(入力)モードに切りかえる。
:wq         上書き保存してviを終了。
:q           変更せずにviを終了。
.
編集(挿入)モード
Escキー       コマンドモードに切りかえる。

geditを開いて編集する場合は、次の通り。

$ sudo gedit /etc/ssh/sshd_config

[編集]>[設定]>[行番号]で、行番号が表示される。

sshd_configの編集のしかたについては、SSHD_CONFIG (5) のマニュアルページなどを参考にする。いくつかのサイトにそう書かれていたので、よく理解できないまま26行目の「PermitRootLogin」の値を「no」に変更しておいた。ここはセキュリティのために変更しておいた方がよさそうなところだ。

sshd_configを編集したら、sshを起動する。

$ sudo /etc/init.d/ssh start

すでにsshが起動していてsshd_configを編集した場合は、startのかわりにrestart。鍵ファイルを生成した後はじめてsshを起動すると、rsaとdsaのホストキーのペアがそれぞれ生成されて、/etc/sshディレクトリに保存される。sshディレクトリを確認しておこう

$ cd /etc/ssh
/etc/ssh$ ls
.
moduli  ssh_config  ssh_host_dsa_key  ssh_host_dsa_key.pub  ssh_host_rsa_key  ssh_host_rsa_key.pub  sshd_config

これらの新しく生成された鍵ファイルは、いじらなくていいようだ。どちらのホストキーのペアでもTeraTermからリモート接続できたが、おそらくそんな使い方をすべきではない。SSHD (8)のマニュアルページで属性が指定されているのでls -lコマンドで確認してみると、指定通りになっていた。


^ TeraTerm(WindowsXP)の設定

1.TeraTermのインストール

sourceforge.jpのサイトから、teraterm-4.66.exeをダウンロード、インストールする。

2.TeraTerm Menuの設定

TeraTermをフルインストールするといろいろなソフトがあって混乱するが、TeraTerm Menuで接続の設定ができる。TeraTerm Menuを起動するとタスクバーにアイコンが表示されるので、右クリックから[リスト編集]を開く。

[登録名]のところは適当でもいいのかもしれないが、[ホスト名]および[ユーザ名]にはKNOPPIX6.2の情報を正確に入力する。上の図の[登録名]と[ホスト名]の***の部分は、実際には数字が表示されている。

[ホスト名]のプライベートIPアドレスは、KNOPPIX端末から $ ifconfig で確認できる。外部から接続する場合には、おそらくグローバルIPアドレスを入力することになるのだろう。その場合、KNOPPIXのセキュリティ設定をもっと念入りにおこなう必要があるはずだ。

[パスワード]には、鍵ファイルを生成したときと同じものを入力する。セキュリティを重視するのであれば、空欄にしておく。リモート接続しようとするとパスワードを求められるので、そのとき入力すればよい。

[ttsshを使う]のチェックを確認する。

[鍵ファイル]には、KNOPPIXから持ってきたid_rsa(またはid_dsa)の秘密鍵を保存した場所を指示する。

すべて入力したら、左向き三角形のボタンで設定を登録する。

3.SSH2リモート接続

タスクバーのTeraTerm Menuアイコンの左クリックから、登録名の表示をクリックして、リモート接続する。うまくいけば、TeraTerm VT という端末に knoppix@Microknoppix:~$ のプロンプトがあらわれる。


注1 ^ XPファイルのセキュリティ設定

Windowsパソコンの使用環境によっては、秘密鍵(id_rsa、id_dsa)の管理にもっと気を配る必要がある。この記事の保存のしかたでは、Guestアカウントからでも鍵ファイルをコピーして持ち出すことができてしまう。コピーしたファイルは、[名前の変更]で.txtの拡張子をつければ、簡単に開くこともできる。

「ファイルのセキュリティ設定」atmarkit.co.jp(2001年11月23日)


参考サイト

「OpenSSH」openssh.org
「OpenSSH 日本語マニュアルページ」unixuser.org/~euske/doc/openssh/jman
「chmod – ファイルのアクセス権の変更」technique.sonots.com
「Debian SSHサーバとクライアントの設定」linux.net-japan.info
「Windows用定番SSHクライアント「Tera Term」の使い方」sourceforge.jp(2009年02月03日)
「sshでリモートで操作できるようにする。iPhoneからもUbuntuを遠隔操作可能に。」viva-ubuntu.com(2009年06月13日)


2010年6月6日 ▲ 


KNOPPIX6.2でGDMログイン

Saturday, May 22nd, 2010

“Cluh-cluh-clever buh-buh-buh-boy, hmmm?” He gurgled, then smiled blankly and fell forward. He was dead.

(Darren Shan “Tunnels Of Blood “)

GDM login

Firefoxで画像を拡大するには、右クリックから[画像だけを表示]

HDDにインストールしたKNOPPIX6.2で、デスクトップのセッションが選べるようになった。コンソールモードから上の画像[1]のようにGDM(GNOME Desktop Manager)を起動させることができる。GDMではユーザのパスワードが必要なので、あらかじめ登録しておく必要がある。

KNOPPIXユーザパスワードの登録

デフォルトユーザのknoppixとrootのパスワードをそれぞれ登録する。KNOPPIXの[設定]メニューには[ユーザとグループ]というアプリケーションもあるが、ターミナル(コンソール)でやった方が確実で早い。root権限で以下のコマンドをそれぞれ実行してパスワードを入力する。

# passwd knoppix
# passwd root

GDMの起動

1.runlevel:2[2]のコンソールモードにする。Alt+F2 でダイアログボックスを開き、sudo init 2 と入力して実行(またはターミナルからルート権限で init 2)。すると INIT: Switching to runlevel :2というメッセージの表示された画面になる。さらにAlt+F2 (F2でなくてもF1~F4のどれでもいいかもしれない)でコンソールモードのプロンプト画面に切りかわる

2.プロンプトに gdm と入力すると、GDMが起動する。 Languageタブで日本語(UTF-8)に変更できる。ActionsタブからはGDMの設定ができる(rootパスワードが必要)。上の画像では、設定のLocalタブからStyleを [Plain with face browser] に変更している。

セッションの起動

セッションを選んでユーザ名(rootは不可)とパスワードを入力すると、選んだデスクトップのセッションが起動する。GDMのデフォルトのセッションは下の通り。しかし、LXDE以外でそのまま使えそうなデスクトップは、GNOMEとOpenboxSessionくらいだった。さらに、もとはといえばadrianeを起動する方法[3]をさがしていたのだが、下のリストにはadrianeがない。

○前回と同じセッション
○LXDE
○Xクライアントのスクリプト起動
○GNOME
○KDE
○larxwm
○GNOME/Openbox
○KDE/Openbox
○Openbox Session
○セキュアなリモート接続
○フェイルセーフの GNOME
○フェイルセーフの端末

セッションのログアウト

Ctrl+Alt+BackSpaceで、セッションをログアウトしてGDMのログイン画面にもどる。

ランレベル2でKNOPPIXを起動-GDMでログイン

KNOPPIX6.2を起動したときにGDMのログイン画面になるといいのだが、設定のしかたがわからなかった。それで、runlevel:2のコンソールモードで起動するようにした。これは簡単にできる。

コンソールモードでの起動

/etc/inittab をルート権限で編集する。
Alt+F2からgeditで開く場合、ダイアログボックスに次のように入力する。

sudo gedit /etc/inittab

inittab を開くと次のような記述があるので、5のところを2に書きかえて、保存終了する。

# The default runlevel.
id:5:initdefault

再起動すると、いつまでたってもLXDEの画面があらわれない。黒い画面にはINIT: Entering runlevel: 2と表示されているはずだ。

GDMの起動

そのままコマンドプロンプトに gdm と入力すると、GDMが起動する。しかし、もしかすると次のようなエラーが出て失敗するかもしれない。

Not starting GNOME Display Manager; it is not the default display manager.

その場合、 まず # cd /etc/init.d を実行した後で # gdm start を入力すると、GDMが起動できるかもしれない。上のエラーメッセージが出たら、/etc/X11/default-display-manager を編集しておくとよい。先ほどの /etc/inittab の編集と同じ要領で、default-display-manager を開く。たとえば /usr/bin/kdm という記述があったら、/usr/sbin/gdm に書きかえる。gdm は、/bin/ ではなく /sbin/ にある。

デフォルトのLXDE起動

runlevel:2のコマンドプロンプトで、gdm のかわりに init 5 と入力すれば、ふつうにLXDEが起動する。


注1-a GDMの画像

上の画像は、HDDのKNOPPIX6.2の画面をキャプチャしたものではない。WindowsXP上でVirtualBoxから起動したisoイメージだ。通常のブート画面やGDMのログイン画面をキャプチャする(あまり難しくない)方法をさがしているのだが、さっぱりみつからない。

注1-b x11vnc(KNOPPIX)-TightVNC(Windows)

GDMの画像をVirtualBoxででっちあげる前に、VNCというリモートコントールをためしてみた(参照記事「リモートのLinuxデスクトップをWindowsから操作する方法教えます」)。しかし、WindowsXP上のVNCviewerにKNOPPIXのコンソールモード画面やGDMのログイン画面を表示させることができなかった。Xウィンドウにもう一度ログインすればViewerが再開する。結局GDMのログイン画面をキャプチャするという目標は達成できなかったものの、VNCによるKNOPPIXのリモートコントロールはかなりおもしろそうだ。

注2 runlevel: 2

ランレベル2というのは、ふつうは「ネットワークを起動しないマルチユーザモード」をさすらしい。しかし、KNOPPIX6.2ではインターネットに接続している。 /etc/inittab には # Runlevel 2-5 are multi-user と書かれているだけだった。だから、とくにランレベル2でなくても、3でも4でもよさそうだ。# init 3 ならAlt+F3、# init 4 ならAlt+F4で、プロンプト画面に切りかえることができる。

2010年5月22日

注3 ADRIANEの起動

ランレベル2(あるいは3、4)のプロンプトでadrianeと入力すれば、ADRIANEが起動する。


2010年5月30日


LaVieのパーティションにKNOPPIX6.2をインストール

Monday, May 10th, 2010

2002年*発売の古いノートパソコンNEC LaVieL LL750/2DのHDDは30GBしかないが、これが意外と手頃な大きさだ。

LavieL LL750/2D

18.91GBのパーティションにKNOPPIX6.2を入れてみた。
右側2つのパーティションには、Puppy Linuxなど、KNOPPIXよりも小さいLinuxを入れて遊ぶつもり。

0wn

0wnという既定のインストーラでパーティションを切ってからインストールする。

start GParted

0wnでは、「gparted」でパーティションを切ってから、KNOPPIXをインストールするパーティションを「auto」で認識させる。

未フォーマット

KNOPPIXをインストールするパーティションを「未フォーマット」にしたら、認識に成功した。それをReiserFSなどにフォーマットしてしまうと認識されなくなり、HDD全体にインストールするしかなくなる。
右側の8.04GBのパーティションは、まちがって何かがインストールされてしまわないようにlinux-swapにしてある。インストールに成功してHDDから起動した段階で最初の図のようにした。

DVDデータの破損?
KNOPPIX6.2のインストールは、途中で止まるなど、何度も失敗した。インストール後もいろいろな不具合が生じているので、DVDのデータの破損がまっさきに疑われるところだ。

ダウンロードしたisoファイルのMD5ハッシュ値をHashCheckerというソフトで確認してみると、すべて元の値と一致した。元の値は、isoイメージの中にあるmd5sumsというファイルに書かれている。DAEMONTools Liteなどでisoイメージ内のファイルをエクスプローラ表示させれば、テキストファイルとしてmd5sumsを開くことができる。

ISOイメージからDVDを焼いたときにデータが壊れたという可能性もあるが、DVDは使用したImgBurnというソフトで一応「Verify」されている。ImgBurnでは作成したディスクのMD5値を生成することもできるので、今後インストールディスクを作るようなときには「Create MD5 File」の項目にもチェックを入れておこう。

*ラッキーな2002年?
パソコンのBIOSが2001年以前だと、KNOPPIXを使用する上での困難が増すようだ。

Knoppix works on a fairly large number of PCs or laptops, but not all. The automatic hardware detection cannot cope with all hardware, and sometimes the drivers used will not be optimal. Knoppix has difficulty recognizing some cards made before 1998, or motherboards with a BIOS made before 2002.(Wikipedia


古いランプをください(新しいランプでも結構です)

Saturday, May 8th, 2010

“That is not in my power,” said the genie; “I am only the slave of the ring; you must ask the slave of the lamp.”

NEC LaVie L LL750/2DにKnoppix6.01をインストール

連休に帰省して、古いノートパソコンを引き取ってきた。2002年に実家で初めて新品を購入した記念すべきパソコンだ。たまに画面の乱れがひどくなるので、実家ではすでに別のパソコンを使っていた。それをとうとう廃品回収に出すことに決めた父親がデータを消すようにいうのでいじってみたら、まだ使えそうな気がした。それはこんなパソコンだ。

NEC LaVie L LL750/2D
2002年1月発表
Intel PentiumIII, CPU 1.0GHz
256MB RAM
ディスプレイ 15inch XGA
HDD 30GB ATA, FDD, DVD-ROM
USB 1.1×2, PCカードスロット
OS Windows XP Home Edition
重さ 3.5 kg

Linuxの練習用としてうってつけではないだろうか。メモリを512MBに増設すればWindowsXPでも快適に動くだろうし、画面も安定するかもしれない。しかし、対応するメモリ(PK-UG-M026.etc)の値段を調べてみたらそれなりに高かった。256MBでこそLinuxにする必然性があるのだと前向きに考えることにしよう。BIOSの仕様上、USBメモリからの起動はできない。しかし、CD/DVDから起動するだけましだということにしよう。手元にあるLIVE_CD/DVDから順にためしてみることにする。

KNOPPIX6.01(LIVE_CD)
一応問題なく使えそうだ。ルータからの有線LANは自動的につながった。しかし、HDDにインストールしようとしたら、Gpartedでパーティションがうまく設定できない。HDDをそっくりフォーマットすればインストールできるので、WindowsXPを削除することにした。このときXPのバックアップをとらなかったことを今になって後悔している。このXPに入っていた家族のアカウントが大事なものだったような気がしてきたのだ。
HDDでKNOPPIX6.01を起動してからSynaptic Package Managerやapt-getでソフトウェアのインストールやアップデートをしようとすると、おかしな事態が頻繁に生じる。

KNOPPIX6.2(LIVE_DVD)
インストールが途中で止まってしまうが、何度かやり直したら成功した。LIVE_CDでは問題がなかったのに、HDDから起動すると画面がおかしい。デスクトップ背景の写真が表示されなくなり、ポインタがなかなか出てこなくなり、ウェブブラウザIceweasel(Firefox)の表示が小さくなって最大化や移動ができない。Synaptic Package Managerやapt-getでIceweaselをインストールし直そうとすると、関係ないアプリケーションが削除されるので手がつけられない。いったん削除されたものは再インストールできなくなる。

Fedora11(インストールDVD-雑誌の付録で未使用)
パーティションがみつかった段階でインストールが失敗する。

Vine Linux2.6r3(インストールCD-かつて挫折した苦いLinux)
インストール後の再起動でXウィンドウ(GUI)が作動しない。

Puppy Linux4.3.1(LIVE_CD-新しく作成)
インストールの確認ダイアログが丁寧なことに感動をおぼえる。かなり使いやすそうだ。調子にのって、Puppy LinuxとKNOPPIXをデュアルブートにするためにGpartedでパーティションを切り直して再インストールしようとしたら、全パーティションを削除した段階でGpartedが使えなくなり、Puppy Linuxのインストールもできなくなった。いったんKNOPPIX6.01をインストールして、ダミーとしてパーティションをつくってからPuppy Linuxを入れ直すことにする。ところが、KNOPPIXをいじってみたらaptなどの調整がどうにかなりそうなので、まだPuppy Linuxに戻していない。

KNOPPIX6.01(現在)
Synaptic Package Managerがいつのまにか削除されて、再インストールができない。ブラウザのIceweasel(Firefox)をアップデートしたら起動しなくなったので削除すると、これも再インストールできなくなった。IceweaselのかわりにKonquelorをためしたが、サイトによってはうまく動作しない。GoogleのChromeを入れてみたところ、なかなかよさそうだ。ただし、256MBのメモリではさすがにすぐ使い切ってしまう。
aptやdpkgがどうにか正常に作動するようになるまでがとにかくたいへんだった。いまでもdpkgで下のような警告が出る。どうしようかな。

dpkg: warning: files list file for package ‘cloop-utils’ missing, assuming package has no files currently installed.

dpkg: warning: files list file for package ‘cloop-module-2.6.28.4′ missing, assuming package has no files currently installed.